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病の細道

 

第62回 転院 (2002/04/05)

 

昨日、県立病院に転院した。いままでの病院には心臓外科はなくバイパス手術ができないのでここに移ってきた。病院を引っ越すといっても車で10分ぐらいのところだし、荷物といっても余りないからホテルを替わるようなものだ。

朝食をすませ、ホテルとおなじように10時にチェックアウト。
長かったので少しなごりおしかった。とくに大変お世話になった看護婦さんに挨拶したかったが、4月の定期移動で他に移ったらしく最近見かけなくなって会えなかったのが残念だった。息子の製作した「もし世界が100人の村だったら」CDを記念に渡してくれるように頼んで外へでた。

今度の県立病院は大きい。しかも最近立て替えられたばかりでぴかぴかだ。外来は相変わらず混雑している。しかし初めて来たときのように落ち着かないようなことはなかった。というもの到着早々トイレに直行。いい便が出た。最近は便秘気味なのでいい便が出ると安堵感がひろがる。これは幸先がいい。ウンがいいとはこのことか?

採血、採尿、心電図、レントゲンと定番の検査をして、昼食にいった。入院は午後からなので昼は7階の一般食堂だ。いわゆる外食は3ヶ月ぶりになる。この3ヶ月は病院の用意してくれる糖尿食だけを食べてきたから本当に久しぶりだ。

病院とはいえ普通の食堂だから糖尿メニューがあるわけではない。カロリー数が書かれているのが病院らしいといえば病院らしいが、メニューは幕の内やスパゲティ、ソウキそばなどであたりまえ過ぎてとくに食べたいと思うようなものはない。

いつも食べている病院の食事は、ごはんに3,4品ついてくる。最近はカロリーや食品分類もなんとなく見当がつくようになってきたが、一品料理は勝手が違う。どんな分類の食品で構成されているのか、何カロリーぐらいなのか見当がつかない。結局、昼食のは幕の内のような昼の定食を選んだ。

ごはんの量が多いので減らしてもらった。3ヶ月以上も糖尿食を続けてきたので自分の食べてよい量の見当は付くようになっていた。これは長期入院でこそ得られた感覚なのだと改めて思った。やさい類はほとんど残さず食べたが、焼き魚は半分、肉料理は4分の3を残した。

日本では「食べ物は残さず食べる」というのが良しとされ、学校給食で残したりすると罰則を与えられたりする。こうした教育が身についていると食べ残すことには罪悪感を感じるようになる。
しかし、飢餓時代ではなく、飽食といわれる現在の日本においてはこのことが問題を引き起こしているようにも思う。普段から、「残して適量を食べる」という訓練をしていないと、自分のように
体を壊したりする。

午後、入院。新しい部屋は5階で、窓の大きいシーサイドビュウーの景色のよい最高の場所だ。ベッドは電動のリクライニング、何もかも最新式だ。時計をみるといつのまにか6時を過ぎていた。

外はまだ夕方の気配もない。高い所だと時間の感覚も狂うのかと思ったが、何のことはない。トラベル時計は引越荷物のなかでシドニーの時間設定に変わっていた。ますますリゾートホテルぽくなってきた。

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