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病の細道

 

第22回 便秘 (2002/01/15)

 

昨日やっと便がでた。3回もトイレに行った。その度に多量の便がでた。

3日ほど便がなかった。それまでは割と順調だった。普段、食事を抜くと便秘になることはあったが、病院の規則正しい食事でなるとは思わなかった。1,2日は気にならなかったが3日目になるとお腹が張って落ち着かない。食事を食べてもなにかすすまない。無理にトイレに座ってもひとかけらもでない。そのうち気分までグレーになってしまった。

看護婦さんに相談すると「便秘薬を出しましょうか」という。
いままで便秘薬など飲んだことはなかったので、効くのかどうか半信半疑だった。浣腸みたいにドドッとでるのもイヤだし。

持ってきてくれた薬はピンク色の小さな丸薬2粒だった。こんなんで本当に大丈夫なのか。何か頼りない。夜9時に飲めば朝には出るという。飲んでしばらくするとお腹の張りがすこしおさまってホットした。

朝、食事を終え、待っていたがそれらしい気配はない。気が滅入るのでパソコンでプログラムをくみはじめた。2時間くらいすると少し出そうな雰囲気になってきた。でもここはガマン。完全にもようすまで待った。

プログラムが一段落してトイレにいった。座ったとたん、硬いバナナのような長い便が出た。おおやった。思わず歓喜した。何と爽快なことか。しばし自分の便に見とれてしまった。
ベットにもどり看護婦さんに報告すると自分のことのように喜んでくれた。便秘のつらさをよく知っている。

その後3時間ごとに2回多量の便が出て、お腹はすっかり空になった。爽快。爽快。気分までハッピイ。それにしても小さいながら便秘薬ってよく効く。感心。感心。これからは常備薬のリストに加えよう。

趣味というわけではないが、最近は自分の便を観察することが習慣になってしまった。昔の日本便所はストレートに下に落ちて観察どころではなかったが、洋式トイレになってからは可能になった。しかし日本の洋式トイレはあんまり観察しやすくはない。

少量の便だと奥のほうに水没してよく見えない。多量に出るときはそれなりに調子がいいからよいのだが、便秘など少量の時こそどんな状態か詳しく観察したいのに。しかも病院のトイレはご丁寧にも時間が来ると自動的に洗浄してしまう。今ではセンサーが働かないように便座を押えて便器をのぞき込む。

オランダの便器は便の落ちるところが平らになっていて水没することもなくとても観察しやすい。ちょっと臭いのだが、においもひとつの情報と思えばどうということはない。オランダは窓ごしに家の中まで見せてしまうように、何でも見せる見えるということに関心があるらしい。トイレの便も例外ではない。

ところで、便秘の「秘」とはどんな意味なのだろう?


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