インド・カルカッタ (32)
「町で道聞くのも現地の人だし、観光客とか旅行者が行くレストランじゃない現地の人用の食堂入ったりした事もあります。大学の構内で話した学生もいます。そういう人達と話したから慣れてくるわけですよ旅行に。」
「そうだな、慣れと言えば慣れる。これはさ、道歩いていて何人もの人とすれ違ってその町になれていくのとかわらんよ、そりゃさ友達とか知り合いが出来て何回か家族とも会ってと言う形がいいに決まってるけどな。そんな友人が出来るのはそう多くはないはな。日本でも友人になるのに道で出会ってすぐ飯でも食って理解し合える友人作れるか。」
言われればそうです。
「時間と、偶然が重ならないと友人などできんわな。それが外国へ出たらすぐ現地の人と知り合って、簡単に分かり合えるんかい？山手線の電車中で、“私英語勉強してます英語で話して良いですか”と話しかけて２０分話しただけで外人と知り合って言葉が通じた、ちょっとわくわくしたそんな気分をあんたら“ふれあい”と言ってるんだろ。」
「．．．．．。」
ちょっと図星でした。何かしゃべらねば、負けは悔しいです。
「大阪は山手線ないです。」
「おう、わるかったな。梅田の駅構内でも同じだ。」
「これから田森さんを、”ふれあい君”と呼ぼうか。」
池野さん急に口はさんできました。女の子と話してりゃいいのに、くっそー。２人掛かりになれば話勝てるはず絶対ありません。しかも、どう考えても高田さんの方がパワー有りそうな話です。
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