インド・カルカッタ (20)
ハウラ駅では電車の乗客の半数弱が降りました。ケロシンランプ(石油使ったランプ、アウトドアでよく使うコールマンのガスランプのようなもの、ガスボンベの変わりに石油のタンクにポンピングで圧力かけ気化した石油を燃やす、案外明るい)の明かりのしたで夜店が沢山でていました。ピーナッツ売り、オモチャや、スナック売り、お茶屋、果物や、サンダル屋、鞄屋その他諸々。
ここも人、人、人で溢れていました。チョーロンギーより、ここの方が荷物を持った人間が多いので歩きにくいこと歩きにくいこと。インドの中産階級(多分中産階級だと思います、服装こざっぱりはしていますが、高級ではないし、せいぜい2等の寝台車か2等のエアコンカーに乗るくらいです)の旅行は、ズック地の布団袋(ベッディングというらしいです)、ブリキ製のごっつい箱数個、これらをポーターに運ばせて駅に乗り込みます。
駅構内にはいると売店の所だけが明るく浮き上がり、そのほかの部分は必要最低限と思える照明しかありません。ゆっくり歩くのに必要な明るさと思えば間違いありません。ハウラブリッジで渋滞のため時間食ったおかげで出発までもう1時間もありません。出発予定のホームへ行ってみたのですがまだ列車入ってきていません。売店でティータイムすることにしました。
足は相変わらず疼きます。今なら荷物かついでも休みながらなら1時間くらいは歩けそうです。日に日に良くはなっていますがまだまだ旅行するには完全ではありません。一カ所で数日滞在すれば多分一気に良くはなると思いますが、カトマンズまでは我慢我慢です。
「さて席取りに行って来るか。」
高田さんと池野さん立ち上がりました。
「予約席じゃないじゃん、ホームに汽車が入ってくるときにもう飛び乗っていかないと席とれないよ。あんたのその足じゃ無理だから後で来て。」
そんなこと言われても、薄暗い、人相判別が出来ないくらいの明るさなのにどうすればこんな混雑しているホームで、どの車両に席が取れたなんてわかるのでしょう。
「どこに乗ってるか探すの大変じゃないですか。」
池野
「あんたが俺ら探すのは大変だけど、俺らはあんたがホーム歩いてくるのは簡単に見つけられる、びっこひいてリュックかついでいる奴に声かければ多分あんただろう。」
納得。
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