インド・カルカッタ (13)
古びた建物がその病院でした。受け付けで高田さん書類書いています。
「おい田森さんパスポート、パスポート。」
そうか、私ここでは外人です。健康保険証もってませんし、海外旅行保険は持っています
「海外旅行保険持ってますが、これも必要ですか?」
パスポートと一緒に海外旅行保険の証書も渡しました。
高田さんカウンターで話し始めます。
「これいいって。旅行保険、治療費ただ、だから。」
「ただって、無料ですか?」
「そうそう、一応ここ社会主義国だから。」
いい国です。ビルマでも無料でした。
「ほい、こことここに、英文サイン。それから外科はこの先廊下曲がったところ、だそうです。」
廊下曲がったところに外科の治療室ありました。20人ほが廊下のベンチに腰掛けて待っています。治療室覗くとそこに置いてあるベッドにも数人が座って待っています。
一人10分として、300分、5時間その半分に時間でも、2時間半。半端な時間ではありません。
「一人で待ちます、外の大通りくらいならまでなら歩けますし、帰りは自分でタクシー拾います。」
これ以上高田さん待ってもらうわけにはいきませんでした。
「それじゃ、モダンロッジで。」
言い残すと、高田さん出ていきました。
座って待っていた全員が患者ではなかったようで、案外早く順番が回ってきました。
看護婦さんに呼ばれて診療室へ入りました。
カルカッタの病院はビルマのように全員が赤い腰巻きのようなわけではありません。サリーでしたが無地の白っぽい地味な色でした。
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