インド・カルカッタ (12)
4月17日(土)、パトナ行きは今日の夜9:30発です。足の具合は良くもなし悪くもなしと言うところです。ビルマで縫ってもらって6日目になります。包帯も薄汚れてきています。
モダンロッジで困ったことと言えば、まずシャワー、共同シャワーの汚さ、個室のシャワーなら工夫次第でなんとでもなったでしょう。共同シャワー室は、出の悪いシャワーの栓に、水はけの悪い排水溝、床は汚れが何回もコーティングされぬるぬるしています。
そんな床に直に包帯まいた足を置くわけに行きません。ビニール袋を三重にかぶせ輪ゴムで止め、壁にむき出しの水道の配管の上に載せ水がかからないようにしました。床は汚れて滑りやすい上に石けん使いますから初心者がスケートリンクに立つようなものです。
やっとシャワー浴びるのが終わって部屋に帰り、ビニール袋を取ると包帯は湿っています。薬も消毒液もないので、乾かすしかありません。傷口はさすがにぱくぱく口開けそうな感覚はありませんが、痛がゆい感覚はますます強くなってきています。治りそうになっているのでしょうか、それとも、表面だけ傷口が治り骨に近い深い部分は化膿が始まってるのでしょうか。
「高田さん、もし今日暇あれば病院連れてってもらえませんか。多分傷良くはなってると思うのですが、ちょっと診てもらいたいんで。」
頼み事をしやすいのは高田さんです。
「ああ良いぜ、今日は暇だし、こういう都会だと、ジェネラルホスピタル、かな、セントラルホスピタルというのかな、どっちでも、探してくるわ。」
多分ジェネラルホスピタルだったと思いますが、TAXIで行くことにしました。
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