インド・カルカッタ (09)
「飯食いに行きません。」
腹へって死にそうです。
高田「どこ行く?ニューマーケットの方じゃ、あんた歩いていけないしな。」
私「近くに中華ありませんかね。」
今日はインド到着したばかりで、まだインド料理の気分になれません。
疲れた体には中華料理です。
池野「香港レストランがあるな、もう一つはお何とかと言うのがあったけど高田さんなんだっけ。」
高田「ハオハオじゃないか、こっちの方が安かったと思うけど。リージョンソンというのもあるな、こちらは中華と言うより値段インド料理よりちょっと高い程度だから、インド風中華と言うことになるかな。美味い不味いで言えばハオハオか。」
私「歩いていけますか?」
池野「5分以内だな。」
私「じゃそこにしませんか。」
もう日は暮れて外は暗い街灯に照らされた狭い道がくねくねと続いています。雑貨屋とか安宿の店先の電灯に照らされた所だけが少し明るくなっています。路地を外人旅行者、牛、犬、山羊、物売り、通行人、自転車がもぞもぞと流れていきます。
道の端には小さなどぶがあります。台湾の時のように片足つっこんだりしたら今度は私にとって汚いだけではない致命傷になります。台湾ではだれだっけ、ほれ白いズボンでどぶに足落とした奴は。エー、そうだ、中島だ。
ずーっと前の2,3年前の話に思えます。2人無事日本へ帰ったかな。多分もう元の生活に帰っているはず。ものすごく遠い世界に来たような気がしました。
歩くのは5分くらいの距離でも、左足にかなりのダメージが来ます。朝起きがけの時は腫れぼったくて痛がゆい感覚ですが、少し歩くとてきめんに縫った糸が引っ張られその上かかとの内部がじんじんしてきます。まだまだ、気をつけないと駄目なようです。
ハオハオはなんとエアコン付きでした。カルカッタも暑いので生き返ります。3人いるので食べ物3品頼んで分けることにしました。一皿分、だいたいが日本より一人分の量が違います。焼きめし、ヌードルスープ(ラーメンに近い)、焼きそば。一品約3ルピー、これで十分満足でした。
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