インド・カルカッタ (08)
夕方になっても2人は帰ってきません。腹が減ってきました。昼はカビくさいビルマ航空のサンドイッチしか食べてません。ニューマーケットの「カバ何とか」やへ行こうと思ったのですが池野さんに店の名前聞くのを忘れていました。食べ物の名前もうろ覚えです。
一人外人が部屋へ入ってきました。池野さん高田さんの荷物も私が今預かっています。これ置いて出かけることは出来ません。待つしかありません。
7時過ぎて彼らは帰ってきました。
「おう悪い悪い、学割で切符買うのに手間取って。俺らの分は直ぐ手続きできたけどあんたの分死ぬほど時間かかったぜ。なー池野さん。」
「そうそう、俺らのは国際学生証じゃん、田森さん、あんたのは大学発行の英文の在学証明書だから。」
実は2人とも学生ではありません。ヨーロッパのどこかで買った学生証持っていたのです。10$とか20$とか言っていました。そちらの方は写真付きの免許証のような証明書、私のは大学のマーク入りのレターヘッドに英文タイプのA4版のもの、ど素人の私が見ても偽物の学生証が証明書らしく見えます。
遅くなった原因は私か!迷惑ばっかかけてる様で、済みませんとしか言いようがありません。
「すんません。日本ではそれしか手に入らなくて。」
探せば国際学生証発行してくれるところがあったかもしれません、英文の証明書は学校発行の在学証明書しか思い浮かばなかったのです。
「エーと、料金は、カルカッタ/パトナ間が8.45RS.パトナ/ラクソ−ル間が寝台車で10.5RS ラクソール/バージャンジ間は力車で現地で1,2RSつーとこかな。」
「カルカッタ/パトナ間は寝台売り切れだから、普通席の指定な。」
池野さん詳しいこと説明してはくれるのですが、どこがどこだかさっぱりわかりません。バーソロミューの地図出してボールペンでルート書き込んでもらいました。
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