インド・カルカッタ (07)
部屋はベッドが6台入った殺風景なものでした。
二人は鉄道の切符を買いに出かけていきました。どこをどう通るのかわかりませんが、とにかくネパール国境まで列車があるようなので切符を頼みました。それから後は現地でバスの便がカトマンズまであるそうです。
午後もまだ早い時間なので部屋にはだれもいません。紅茶でものみたいのですが階段降りてチャイ屋までいく気力ありません。階段下にいたボーズにお茶買ってきてもらうことにしました。
「ヘイ、ヘイ、ティー、アイ、ドウ、ノット、ウオーク。」
足、指差しながら階段下へ叫びました。
「アチャ、アチャ、ワンティー?」
ボーイかけ上がってきました。
多分、紅茶25から30パイサだからチップあわせて50パイサあれば十分か。
「ヒア、50パイサ」
50パイサコインを渡しました。
ボーイもう一度確認してきました。
「ワン、ティー?ツー、ティー?」
ということは、紅茶一杯25パイサ以下でしょう。ま、今は一杯で十分です。
「ワン、ティー。」
部屋へ帰ってベッドにねっころびました。疲れがどっと出てきました。
一人でいると気持ちが落ち込みます。インドまできたことは確かです。しかし今の状態では一人ではなにもできません。 足はまだ疼きます。
10分くらいでボーイが帰ってきました。
「ヒアー、チェンジ」
25パイサ返してくれました。正直な奴です。20パイサコインに5パイサコイン、うっ、チップやりにくい。
25パイサのもの買ってもらうのに、チップが25パイサでは。でも5パイサは少なすぎるし。20パイサならいいとは思うが、5パイサ取って20渡すのも、えい面倒だ25全部チップだ。
「テイク、イッツ、チップ、フォーユー。」
我ながらかっこいいなーとちょっと思いました。
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