インド・カルカッタ (10)
4月16日金曜日、この日は特にやることなし。で、映画を見に行くことにしました。ヒンズー語なので(多分、ベンガル語の映画だったかもしれません)話している内容は全然聞き取れません。映画の内容は勧善懲悪の単純な物語、会話の内容わからなくとも筋は単純なので楽しめました。歌あり踊りあり、半分以上は皆さん踊っているようで、ミュージカル映画と言った方がピッタリする映画でした。
外はカンカン照りの大陽なのでエアコン利いた映画館の中は天国です。周りの観客は、決めの場面で合いの手入れて大騒ぎ、泣きの場面ではハンカチ出してすすり泣き、周りがのりがいいとこちらもそれが感染、一緒に楽しめます。
同じ大部屋の住人(フランスから来たと言ってました)も、暇だそうで仲間に入って映画館に来ていたのですが、こいつ性格が斜めになってるらしくてシニカルな笑い見せるだけでのりはいまいちでした。インド映画何回も見ていたらしいので飽きてしまっていたのかもしれません。
唯一こいつが大騒ぎしたのが、あるシーンのバックに写っている植物見てからでした。
「ワオー、ガンジャ、ガンジャ、」
と急に騒ぎ出したのです。
私には何のことかわかりません。池野さん苦笑いしています。
ちょうど私の隣に座っていたので、フランス人の彼は袖引っ張って私の注意を促し、スクリーンのを指さします。な事言われても、何がなんだかわかりません。
「池野さん、こいつなんだと言ってます。」
「大麻が映画に写ってるんだよ。」
周りのインドの人から「シー」の嵐が巻き起こりました。
<<前のページ 次のページ>>