インド・カルカッタ (05)
「あそこの角のカバブー屋うまいぜ、ビーフカバブーロールで一ルピーしないと思う。だけどちょっと気抜くと、普通の高いカバブー買わされることもある。ビーフが安いから、ちゃんとビーフと指定しないとな。」
「カバブーってなんですか?」
私インド到着してまだ、3時間くらいしかたってません。何にもわからんのです。
「あそうか、あんた着いたばかりやね、羊の肉焼いた、そうだな焼き鳥みたいなもんよ。辛いけどうまいぜ、普通は羊の肉使うけど安いのは牛の肉、インドはヒンズー教徒牛食わないから牛の肉安い、かえって鶏が一番高い、日本と逆やな。」
「その肉を玉ねぎの千切りにしたのと一緒に、ナンというパンで巻いたのがカバブーロール、新聞紙で外くるくる巻いてあるので手も汚れないし。飲み物は紅茶でもいいけど冷たい飲み物ならラッシーがうまい。ラッシーというのはそうだな、カルピスの濃い奴だな。これで昼飯十分。一ルピー五十くらいで食べられるな。」
池野さん今日は調子良さそうです。もともと高田さんは無口なほうです。池野さん喋らないときは、ぼーとしてますが調子いいときは親切です。
高田さんと組み合わせると、必要なとき以外話さないのでご両人とも無口になります。私が入るとどちらかが私と話すことになるので会話がおおくなります。初心者田森を黙ってみておれないという感じでしょうか、それともくだらない質問が多いので癇に触るのでしょうか。
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