インド・カルカッタ (04)
池野さん、交渉相手を若い力車マンからお茶ひいてそうなおじいさんに代えました。
「エク(1)ルピー、OK?」
おじいさん、首を傾け顎をしゃくって力車のほうに乗れの合図しました。
「な、大丈夫だろ、一ルピーで行けるよ」
「XXXXXXX。」
若いのがじいさんに猛烈に抗議しています。
「YYYYYYY。」
じいさんも負けずに言い返しています。
多分、おまえそんな安くしてどうするつもりだ、それに俺が最初声かけられた俺の客とるなという風な会話でしょう。
こちらは安ければどうでもいいわけで、一ルピーでも相場でしょう、じいさんの力車にさっさと荷物乗せました。
もう一台必要です。これもじいさんの次に若いおじさんの力車に決めました。
若い力車マン舌打ちして他のお客探しに行ってしまいました。
2台の力車は雑踏の中をかき分けながら進みます。果物売りの屋台があって、野菜売りの屋台もあって、人ががやがや歩いていて、牛がのんびり歩いていて、自転車が走っていて、鍋を満載にした大八車引っ張っている奴がいて、自動車もクラクション鳴りっぱなしで雑踏かき分け走っています。
空気にはありあらゆる匂いがまじり合って妙な調和を作っていました。
市場のような建物がずーと続いています。
「あのさーここ、ニューマーケットといって何でも売ってるとこ。野菜、から日常品、パン、土産物なんでもある、ブラックの換金もここレートがいい。」
池野さん建物指差しながら教えてくれます。
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