インド・カルカッタ (03)
「モダンロッジ、キトナ(いくら)?」
力車マン集まってきました。
「パーンチ(5)、ルピー」
「パンチルピー?トゥーイクスペンセブ!エクルピー(1)。」
「ノータカイ、ノータカイ」
ええっ、日本語かよ。ノー高い、つまり高くない。まあ、通じますな。
「50パイサ」
池野さんさらに、半分に値段下げました。
「池野さん、2ルピーくらいならOKじゃないですか?」
実は朝から立ったり座ったりが続いていて、傷口が腫れてきていました。傷口縫っていた糸は腫れのためパンパンに左右に引っ張られています。
「2ルピーくらいなら払います。それでホテルへいきませんか?」
「田森さんここインドだぜ。そんな甘いこといっとったらけつの穴の毛まで抜かれるで。」
大坂弁かよ!彼もたんか切るときはちょっと関西風になります。
「いいっすよ。今日だけは、早くホテルへいきませんか。」
左足かばって立っているので右足のふくら脛とむこうずね両方が硬直始めています。
「荷物、ホテルまでもっていくからもうちょっと待ってよ、相場の2倍も、3倍も払うわけいかんじゃん。」
そういわれれば、ラングーンからここまで荷物ずーっと持ってもらってます。
「はあ、」
気の抜けた返事しかできません。
<<前のページ 次のページ>>