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トラベルメイト田森君は西へ

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田森くんは西へ vol.197

 

ビルマ(ミャンマー) (13)

 

今回の旅行で海外旅行へ行けるチャンスは終わりでしょう。ヨーロッパ片道分の交通費はまだあります。一度日本へ帰ったら、来年は学校卒業です。次の旅行の金もないし時間もありません。  

彼らと一緒に行けばマジックバスの半額くらいでヨーロッパへ行ける。そうすると、所持金のほとんどが無くなります。手元にある航空券は、カルカッタ/バンコック/香港 香港/台湾/沖縄/神戸の船の切符。  

日本へ帰るには、ヨーロッパからもう一度カルカッタまで陸伝いに帰ってこなくては行けません。時間が一ヶ月、お金が後100ドル。5月初旬ヨーロッパ到着そのままUターンしたとして6月初旬カルカッタ着、香港までは飛行機だから直ぐ着くとして、船で香港/台湾/沖縄/神戸乗り継ぎがうまくいったとしても10日間、日本到着は7月初旬。  

この頃復学だと留年の可能性が。それ以上に金が後100ドル以上必要。ヨーロッパで皿洗いは?

「ヨーロッパで仕事しました?」
高田さんが答えました。

「1年半くらいいたからなー、色々仕事したよ。皆ほとんど皿洗いかウエイターだけど俺料理できるからな、コックしてたよ。」
「金どのくらいもらえます?」
「ほとんど皆北欧の方でバイトしてたな。ウエイターで時給60セント、いやもうちょっとあるか70セントから1ドルくらいかな、俺コックだからもっと良かったけど。」  

そうすると、時給1ドル8時間労働で一日8ドル、滞在費に一日4ドル、100ドル貯めるには100/4=25日、ほぼ一ヶ月。日本へ帰れるのが8月初旬、この頃ならほとんど留年確実です。

「バイト直ぐ見つかります?」
「多分、俺が向かしコックしてた所ならコペンにあるから、皿洗いなら直ぐ使ってくれると思うけど。」  

留年覚悟ならヨーロッパまで行ける。しかも旅慣れている2人と今一緒です。いいチャンスと言えばいいチャンスです。一度は諦めたヨーロッパ行き現実味を帯びてきました。小田実もヨーロッパ回ったし。

「一緒にヨーロッパ行くか!」
高田さんっていい人だ。うーん、どうしよう。  

食事は終わって、彼らはビール頼んでいます。今日はビルマ滞在最後の日ちょっとの贅沢です。

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