ビルマ(ミャンマー) (12)
5時前になりました。たしかジュウードーハウス6時から畳が旅行者に解放されます。夕ご飯食べてYMCAへ行けばちょうど時間的にはピッタリです。ただ一度畳のスペース取って寝袋広げてしまうと気楽に外出が出来なくなります。どこのだれが泊まるかわからないわけです。物盗られたらと思うとやっぱ心配です。
前もって早めに帰って、荷物から着替えだして共有のシャワーで汗流してマーケットへ、ここで今日は中華、ビルマ最後の日はちょっと豪華に行くことにしました。いよいよ明日は最終目的地のインドです。日程が最初の予定より半分の2週間くらいしか滞在できそうもありませんが、バンコクで十分色々な出来事あったのでよしとしましょう。
屋台は一品1チャット前後、なかなか種類は豊富でした。話題はこれから行くインドの話になりました。彼らはヨーロッパから陸路カルカッタへバス鉄道乗り継ぎでほんの数ヶ月前通ってきたところです。
ヨーロッパからデリーとかカトマンズへはマジックバスという直行バスが出ていることは知ってました。多分彼らはマジックバスに乗ってきたのではないだろうかと想像しました。
「ヨーロッパからは、マジックバスですか?」
池野さん、肩すくめて例の皮肉っぽい調子で答えました。
「マジックバス!俺らそんなに金持ってねーよ、イスタンブールからローカルバスと鉄道の乗り継ぎ。」
そんな言い方しなくとも。話題のとっかかりにしようと思っただけじゃん。 でも、言い返すだけの経験はないし。気を取り直して、
「どのくらいかかるんですか。イスタンブールからインドまでは。」
「そうだな、急いで3週間と言うとこかな。」
「金どのくらいかかるんですか」
「金か、計算したこたないけど、滞在費と交通費合計して、100ドルくらいかな、俺は期間、一ヶ月くらいかかったけども。」
「高田さんも池野さんと一緒に、ヨーロッパから来たんですか。」
「いや、俺の方が彼より2ヶ月くらい早く中近東通ったんじゃないかな。一緒じゃなかったよ」
簡単なんだ、陸伝いにローカルバス乗り継いで行けば、一ヶ月でヨーロッパへ100ドルなら今出せない金額ではありません。時間の余裕は、ヨーロッパへ到着した頃に5月連休は終わります。
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