ビルマ(ミャンマー) (10)
ビルマの歌謡曲風の歌が続き、今度は私の番、手始めには「バラが咲いた」ギターのコードは?勝手についてきてくれていました。「山谷ブルース」、「若者達」「ミーケとマライケ」「見上げてごらん夜の星を、....。」題名このままでしたっけとにかく坂本九。
日本語ですから、ビルマの青年にとっては黙って聞くしかないわけで、少し引いたところで英語版「勝利を我らに」、これはわかるようで、お互いハミング付きのうろ覚え合唱、なに歌詞思い出せなきゃ同じフレーズの繰り返しで。いちばんなのはのりですのり!
そうだ、旅にはこれ、これ忘れてはいけません。「500マイルも離れて」 「畏怖、ユー、ミス座、連れイン、アイむごう・・・・」
よく私の「500マイルも離れて」はリズム感がなくお経の様だと大阪の下宿では言われていました。ならだぶんこのように当て字の方が、カタカナよりより現実味が出ます。
これもいけました、ならばこれは、
「ラストないと、アイ、八度、座ストレンジストドリーム・・・・」 私はこの「平和の誓いは」サイモン&ガーファンクルのLPで覚えました。さすがにビルマの青年これは駄目でした。
最後の締めは、「イエスタデイ」
「イエスタデイ、オールマイトラブル、シームソーファーラウェイ・・・・」
オールマイトラブル、か オー、マイトラブルかこれが一番の歌詞だったのか、それとも ラブ、ワズ、サッチアン、イージーゲーム トゥプレイ、が一番だったのか、そんなこたーどっだってよかったのです。
「Why she had to go? I don't know. She wouldon't say.」
「アイ、セッド、サムスィング、ロング・・・・イエイ、イエイ、イエスタデイ......。」
背中を熱く気持ちいい電気が走りました。久々のフォーク大会です。大阪の下宿のみんなの顔を思い出しました。サイフォンコーヒーの匂いさえして来そうでした。
客車の電灯がともりました。時間は2時近くになっています。 昼間暖まった地面がやっと冷え始めたようです。窓からの風が涼しくなっています。もう寝た方が良さそうです。
座席に帰ると、高田さん口開けてよだれ出して寝ていました。池野さん片目半分開けたまま寝ています。
「OK,GOOD NIGHT」
「YAH、GOOD NIGHT」
3人に挨拶して私も寝ることにしました。
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