ビルマ(ミャンマー) (06)
今度は、バケツ半分の水で頭の泡を全部流すのに成功しました。全身の毛穴が呼吸を始めました。頭の部分も、熱が下がり体全体の調子が元に戻り始めました。
ベッドの上で大の字になって手足を伸ばします。天井のファンが気持ちいい風を送ってきます。
高田さんと、池野さん、列車の中で着ていた服を洗濯始めました。高田さんはバスルーム、池野さんは洗面所の流しを使っていました。
私は、洗濯する気力残っていません。一寝入りしてから飯食ってそれから、寝る前に洗濯することにしました。かったるいことは後回しが一番です。
「高田さん、飯食い行く前に起こしてください、一旦寝ますんで。」
彼らは長い間旅行しているだけあってまめでした。部屋の中にロープを張り、洗い物をさっと架けました。シャツだけは椅子の背もたれをハンガー代わりに使っています。
そのまま熟睡したようです。彼らに起こされても直ぐには目が覚めませんでした。
「おい田森さん、おいていくぜ。」
池野さんの声でした、どうも彼は苦手です。
体が少し熱っぽい、頭もおもい感じがします。 この日の晩飯は中華料理でした。焼きめし2チャット、焼きそば1.8チャット、それぞれの盛りは日本の水準からすれば2人分ぐらいですから、疲れた私たちには十分でした。
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