タイ・バンコク (33)
「お前らなー、やったやってないの話聞きたいんだろう、ええ!」
「そういうのはなー、げすのかんぐりつーんだよ。」
「一緒に話して楽しい、飯食って楽しいそれだけだぜ、やるとかやらないとか言うのはその後の成り行きよ、気分合えば行っちゃうし、合わなければそのままよ。頑張ったり、無理するもんでもねーぜ。」
はあ、そんなものでしょうか?私ら金払わなければここではだれもやらせてくれません。小林少年のように金払っても、ズボン脱ぐ暇もない人もいるわけで。
旅行している女の子などほとんどいません。まれにいたとしても誰かがしっかりひっついています。 地元の女の子口説くにしても、語学力不足、金欠、不潔、故可能性はゼロに近く知り合うチャンスさえありません。泊まっているところは外人租界の「タイソングリート」普通のタイの女の子近づきもしません。
「はあーそうですか。」
それしか言いようがありません。
「ま、回数だね回数、それに年月、だてに年食っちゃいけないなー、その人の才能はあるんだろうけど。才能以上のことは出来ないからな。その辺で無理しても無駄よ、だけどな、田森くん。」
「はい。」
「案外自分の限界はまだ先にあることもあるよ。やって見なきゃ何でもわからんからなー。」
良く雰囲気ではわかります。だけど実行可能かというと私とか小林君には不可能な事もよくわかります。中村ならかなりいけるかな、田中はうーんという感じでしょう。
坂田独演、世界恋愛講座は続きました。
先ほどの3人の事前リサーチでは、この近辺の航空会社ではパキスタン航空のカウンターの女の子が一番らしく、中村、田中、小林とも意見が一致しました。
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