タイ・バンコク (32)
アメリカ映画風に行けば、肩すくめて「オー、マイ、ガッド。」
どこにいても、いつでも、24時間、セブンイレブンです。 小切手を現金に換えてからJALへ戻るとなにやら4人で話し弾んでいます。
JALの女の子は冷たい視線で彼らを見ています。カウンターにいるのはどうも日本人のようです。ナンパの話をお客でもない連中が、ロビーのソファに座ってがたがたやってるのはあまり好ましくはないでしょう。
「サー行くぞ。」
私がJALの事務所にはいるのを見て坂田さん声かけて、立ち上がりました。
「サー行くぞってどこへ行くんですか?」
まだ昼飯食ってないのに。
「そうだな、腹へってるな、食ってから行くか。」
だいたい今回は私の送別会もかねての昼飯のはずです。ナンパのついでの昼飯かよ、ほんとに。
「俺おごるよ。」
坂田さんそういいながら近くの中華料理屋に入っていきました。 久々のちゃんとしたレストランでの食事になります。バンコクでの食事はほとんどがタイソングリートの食堂、外出したときは商人宿の一階にある食堂で一品料理でした。
「坂田さん、昨日はどうでした?」
某国大使夫人とのデートで、朝帰りですから結果聞きたいじゃないですか。
「なにが?」
なにがって、この、とぼけちゃいけないですよ。
「料理はうまかったよ、フランス料理だったし、話はヨーロッパの話とか、ま、インドネシアの島の話が一番受けたな。」
聞きたいのはそんな話ではありません。
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