タイ・バンコク (29)
30分ほど経ちました。
松原 「オー、誰か小林君見てきたら。」
田中 「そうですね、ちょっと見てきます」
直ぐ田中君帰ってきました。
田中 「部屋の中、ことりとも音しませんよ。」
私 「声かけてみた?」
田中 「声かけるって、なんて声かけたらいいんですか、かけにくいですよ」
言われてみればそうです。おい、ちょっと、だいじょうぶか、そのどれも間が抜けています。
全部続けたとしてもあまりしっくりしません。
終わった、もう終わった、これもねー。
私 「首謀者は俺か、しゃないわ、行って来ます。」
コンコンコン。 ドアをノックしました。 中から返事が来ません。
私 「おい、小林さん、小林さん。いる?中にいる?」
ついつい小林さんです。さん付けになってしまいました。 ドアに耳つけてみると、人の気配はします。返事がありません。 まさか、不測の事態が。 松原さん呼んで来ようか。ドアノブ握りながら考えました。
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