タイ・バンコク (30)
「小林、..さん、いる、中にいる?」
中から、女の子が返事したようです。
「開けるぜ、いいかな。」
中からかぎかかっていて開きません。
「おい開けてくれ、......。」
ドアガンガンたたくのもなー。 こんこん、こんこん。小さくドアをノックし続けました。
「XXXXXX。」
タイ語で女の子が返事しました。言葉の調子からそう緊急性はなさそうです。
やっとドアが開きました。女の子が顔を出しました。
「OK?」
これしか聞くことありません。
「ヤー、OK」
首をちょっと傾けながら彼女は答えました。
「マネー,OK」
ポンとポケットたたきながら部屋出ていきました。
「入るぜ」
中から返事ないのでドア開けました。
小林は、いや小林さんは、ベッドの上で正座して腕組みしていました。
「どうしたん。」
「へへへ、出ちゃいました。ズボン脱ごうと思ったんですがそのまま出ちゃいました。金はちゃんと払いました。」
赤くなりながら小林君、頭掻いてます。
「ああ、そう、風呂入ったら。」
私もつい顔が赤くなりました。
「ほんじゃ」
左から右の方へ口にチャックする様に右手を動かしました。 小林君もそれに合わせて手のひらをこちらに上げて答えました。
「じゃあ」
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