タイ・バンコク (27)
そうだ、坂田さんに聞きたいことがありました。
「あのほかの話ですが、一つ聞いてもいいですか。」
声を一段落として聞きました。
坂田 「急いでるんだけど、ちょっとならいいよ」
「仏陀スティックって何ですか？」
坂田 「何を言い出すやら、タイ産のスティック状にしたマリワナだよ。確か、花の部分を乾燥させたやつで、質はいいよ。」
「ハシシは？」
坂田 「くそ忙しいのに、後でそんなのは詳しく教えてやるよ。大麻を煮詰めて樹脂状にしたもんだよ。」
「本当、後でな、後で。」
坂田さん急いでレストラン出ていってしまいました。そうかそうだったんか。少しですが、高田さん達の会話にもついていけそうです。
残された私たち、定番のエッグフライドライスに野菜スープ、食後のコーヒーそれにまたまた定番の花札、今日は坂田さんの部屋で皆集まって盛り上がっていました。皆が解散したのは次の日４月７日の３時半過ぎでした。坂田さんはとうとうこの時間まで帰ってきませんでした。
この日はもう一つイベントがありました。小林君が初めて女の子と数時間同じ部屋で過ごしたのです。
タイソングリートに何人か常駐の女の子がいたのですがそのうちの一人が気に入ったのです。ちょうどこの日の夜その子は時間があいていました。花札やってる私たちの部屋へ遊びに来ていました。
日頃あまりしゃべらない彼がぼそっと「この子いいな」と言ったのです。盛り上がりついででした。じゃあええやん、と言うわけで彼の部屋へ彼女と一緒に押し込めました。
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