タイ・バンコク (11)
台湾の時のように焦りはありません。一応マッサージはやってもらったし体は洗ったし。そう落ち込むこともないか。
約束の金150バーツ払わなければなりません。バックから財布出しました。金がない。バーツが足りません。20バーツやら10バーツの札はたくさんありましたが全部かき集めても110バーツしか有りません。硬貨の小銭合わせても4バーツちょっと。
くそー、昨日は確かに200バーツ弱はあったはずです。今日100バーツ近く何に使った!どう考えても、解りません。朝飯、タイソンのレストランだし、昼はえー、昼はどこで飯食ったっけ。
仕方ない、緊急用のドル紙幣で払うしかないようです。チャク付きのバインダーノートをバックから取り出しノートの裏側を探りました。10$札が三枚。 そうか1$とか5$の紙幣は部屋に置いてあるカメラが入ってるサブザックの中だ。10$、は210バーツ、3600円、3日分の大阪でのアルバイト料。
10$、女の子に渡しながら、頼みました。
「キャン、アイ、ペイ、アメリカンダラー、OK?」
「チェンジスモール。コール、ボーイ」
女の子の顔がぱっと明るくなりました。私は、さっきまでバックとか、ズボンのポケットやシャツのポケットをひっくり返していたわけですから。多分金約束通り払ってくれないか、値切ってくるのではないかと思っていたようです。
「サンキュー、サンキュウ」
10$札両手でもって、女の子合掌しました。どうも10$全部もらえると思ったようです。
そうじゃないって、そうじゃない。
「コール、ボーイ、ボーイ」
「チェンジマネー、チェンジマネー」
あのね、ボーイ呼んでお金代えてもらうの、バーツに。後40バーツ有れば150バーツにはなるから。
「サンキュー、サンキュウ」
タイの若い女の子の、ちょっと鼻にかかった柔らかい英語は凄く心地よく聞こえます。まいったなーこんだけよろこんでもらえると、マッサージもしてもらったし、オッパイさわれたし、柔らかな陰毛もなぞれたし。 こいつ解ってやってんじゃないだろうか。
「OK、OK、」
しゃーないわ、今日は気分が優れます。柄にもなくお大尽してしまいました。
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