タイ・バンコク (8)
カーテンの奥からボーイが出てきました。そして横のドアを開けてくれました。そこは、以前来たときより数倍華やかな場所になっていました。前の時は、下見の意味もあったし、第一夕方と言ってもまだ明るい時間でした。
今回は、8時を回ってもう9時に近い時間です。マジックミラーの向こうの椅子は9割方女の子が座っていました。先客も10人くらいいて熱心にマジックミラーを見ています。
松原「げへへ、いいね、いいね。」
私「いいですよね、ほかと比べてここ安いし、女の子の質もいいです。」
本当は、ここ以外私は知りません。ここの価格が安いかどうかは解りません。多分高くはないことは確かです。デュシタニホテルの近くのマッサージパーラー看板見ただけですが、もっと高かったです。
田中「.....。」
彼はこういう所が初めらしくて、マジックミラーの向こうに視線が行ったまま動きません。
私「田中、田中って、ここでええやろ」
田中「はあ?あっ、いいですよ、いいですよ」
私は先輩面が出来ただけで大満足です。
私「女の子のつけてる番号あるやんか、それあそこのカウンターのおばさんに言ってお金払って、個室へは向こうの出口から行くんよ。」
「それから、オカマ居るから確かめてから指名したがええよ。」
田中「どれ、どの番号の子がオカマ?」
私「見りゃわかるよ、見りゃー、心配だったらカウンターのおばちゃんに聞いてきたらええやんか。」
本当は私も自信はありません。
田中「そうします」
「37イズ、ガール?ノット、ボーイ」
おばさん「37?OK、OK、ガール、ハハハハ」
田中君思いがけないところでうけています。
「俺、58番」
松原さん、ケバイ大柄の女選びました。
私は、いつもなら、ちょっと年増の気の強そうなタイプですが、以前来たとき気になってた女の子がいました。どちらかと言えばおとなしいアイドル系の若いこでした。今日もその女の子が居ました。
「わし、83番」
指名するとカウンターのマイクでマジックミラーの向こうの女の子を呼び出します。呼ばれた女の子はマジックミラーの部屋から出てカウンターで、バスケットに入ったタオルとかシャンプーの入浴セット一式を受け取り、お客と一緒に個室へはいる仕組みになっていました。
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