マレー半島北上 (2)
ベッドに入ってから直ぐには寝付けませんでした。もう一ヶ月以上過ぎました。 予定では、もうインドに入っている頃です。五月連休までに予定通り帰れるかな、そう思いながら、うとうとし始めました。
下のベッドでは、女の子寝かしつける母親の声が聞こえます。一旦寝付いたのですが私がデッキから自分の客車にはいるときのドア締める音で起きてしまっ たようです。
言葉はわからなくても、子供寝かしつける母親の声はそのトーンと響きがとても緊張を和らげてくれるものです。それ聞きながら私もどうやら寝入ってしまったようです。
翌朝起きると親子はもう列車を降りてしまっていました。バターワースまでは行かなかったようです。列車はバターワースへ定刻通り到着しました。朝7時発のタイのハジャイゆきへ何とか乗り継ぎが間に合いました。これなら今日の11時頃にはタイのハジャイへ到着、13:10の快速バンコック行きへ乗り継げます。そうすれば翌朝、9:30にはバンコックへ帰れます。
ちょっと乗り継ぎ乗り継ぎできついのですが、金も時間ももったいないのでこの方法が一番です。バンコック行きの快速には寝台車が付いてませんが、もう一日くらいなら座席指定の列車で十分です。
最初の考えではマレー半島縦断ヒッチの旅になる事になっていましたが、たった数時間のホンダカブの二人乗りで終わってしまいました。まあ、でもシンガポールで折り返したし、バンコックから北へはビエンチャンまで行ったし、北も南もいけるところまで行ったので割に満足と言えば満足でした。
普通列車138号は定刻にバターワース駅を出発、ALOR STAR駅を9時過ぎに通過しました。
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