マレー半島北上 (3)
列車はちょっと遅れて11時過ぎに国境の町 PADANG BESAR へ到着しました。 ここで通関入国手続きを終われば同じ列車に乗り込んで数十分でハジャイです。 外国人旅行者は私を入れて数人でした。
マレーシアの出国手続きのカウンター全員が難なく終わりました。だいたいが 空港の出入国時には、数十人いれば必ず一人か二人えらくトラブル人がいます。ここではそういうこともないようです。次は、タイ入国手続きです。
タイとかマレーシアの国籍の人と別のカウンターへ並びました。飛行場と違い、のんびりした入国風景です。外国人の列も、タイ、マレーシア国籍の人用のカウンターもすいすい処理が終わっていきます。入国書類とパスポート提示してポンとはんこ押して終わり、そして次の人。
私の番が回ってきました。先ほど記入したタイ入国書類をパスポートに鋏んで係員に渡しました。係員は隣のカウンターの同僚と世話話しながら私のパスポー トを開けて入国書類と照らし合わせています。
片手には入国時に押すはんこが握られています。彼は二三度スタンプ台にはんこを押しつけました。そしてポンと私のパスポートにはんこ押してくれるかと思 ったのですが、スタンプ台にはんこ残して両手使って私のパスポートを最初のページからめくりはじめました。
「何だよ、どこにはんこ押しても一緒じゃないか。まだまだパスポートのページに余白有るし」とそう思ったのですが、さらっとそう言い切るにはまだ私の英語力では不十分でした。
「MANY SPACE TO PUSH STUMP」
我ながら簡潔に言い切ったと思いました。係員の表情全然笑ってません。
係員 「HUUM,DO YOU HAVE VISA FOR THAILAND ?」
私 「へっ!のーのー、ジャパニーズ、ドウノット、ニード、ビザ」
こいつ何言ってんだ、日本人タイのビザいらないのに。
係員 「YOU NEED VISA!」
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