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田森くんは西へ Index page へ

vol.132 マレー半島南下 (17)

「ハウ、ロング、ユウ、ステイ、ヒア」
そう聞かれても、明日はシンガポールへ向けてヒッチ予定です。

「ジャスト、トゥデイ、トウモロー、ゴートゥー、シンガポール」
な、な、今日一日だから、ペナンの夜は、楽しくとおもっとる訳ですよ!

「ジャスト、トゥデイ!?、フーーム」
おやじさん答えました。 そうそう、今日だけだから。 安宿のおやじやってりゃ、コネも顔もあるでしょう。ちょっと今日は旅館組合の寄り合いが、なんて奥さんにいってしけ込むこともあるでしょうに。

「ウエン、ユー、リーブ、ユア、カントリー?」
えーと、リーブは離れるだから、いつ日本出たかきいとるわけやな。

「ワンマンス、ビフォー」
「ウエン、ユー、カム、バック、ユア、カントリー」
五月連休前には帰るつもりだから、後一ヶ月か。
「ワン、マンス、アフター」
「ユー、フロム、ジャパン?」
そうかまだどの国から来たか、おやじに喋ってなかった。
「ジャパン」
「トーキョー?」
間髪入れずおやじ聞いてきます

「ノー、ノー、オオサカ」
「オオサカ、イズ、ノット、ライク、ペナン。コーベ、ハブ、ビッグ、ポート、イッツ、ライク、ペナン。」

私は何をいってるのでしょう、この際神戸などどうでも良いことです。

「ドウ、ユー、ハブ、ガールフレンド、イン、オオサカ?」
そう来たか。

「イエス。」
正確には、オオサカでなく彼女神戸にいましたから、イエスではないかもしれません。

「ソウ、ジャスト、ワン、マンス、ビフォー、ユーリーブ、フロム、ジャパン、アンド、ワン、マンス、レーター、カムバック、オオサカ。」
「アイル、ショウ、ユー、グッド、コフィショップ。メニーツーリスト、カム、ヒアー、ユー、ゲット、グッド、インフォーメーション、ライク、”チープホテル、ナイスレストラン、インタレスティングプレイス”」

そう言われたんでは、私の乏しい英語力ではもっと粘るだけの気力でてきません。 地図にそのコ−ヒーショップの場所マークしてもらいました。

「サンキュー、サンキュウー、ヤー、アー、ディジーズ、イズ、デンジャラス」
私はそう言うしかありませんでした。

「ザッツ、グッド!VD、イズ、テリブル」
そりゃそうでしょうけど

「サンキュー、サンキュー、」

しかたなく、地図で教えてもらった、お店の方に歩き始めました。

「グッナイト!」
後ろでおやじの声がします。
「グッナイト!」
私も答えました。 でもねー、一人で旅行者のたまり場のコーヒーショップに行っても、時間つぶすには良いのですけど。 一時間ちょっと、店にはいましたがほとんどは友人同士のグループか、気むずかしい顔して、本読んでいる人ばかりで、日本人はその日は私だけみたいだし、手持ちぶさたで、ホテルに帰って寝ることにしました。

部屋に帰って早速私は、財布に入れたコンドームを、鞄のなかのクスリ袋に入れ直しました。財布に入れっぱなしだと、袋がすり切れてたりよじれたりしていざというとき使いものにならないことがあるじゃないですか。

サー明日は朝からヒッチだ。 こうしてペナン最後の夜は、無事すぎていきました。