vol.124 マレー半島南下 (09)
ケースの中には指輪とかネックレスがたくさん並んでいました。いいなと思うのもあったのですが、1,000.M$とか、1,500M$の値札が着いていました。日本円に直すと、12万円から18万円くらいになります。
私が日本から持ち出したのが、300US$弱です。日本円に換算すると11万 円弱、肩すくめるしかありません。
宝石時計とケースが続き、革製品のコーナーがありました。 ケースの外のフックにかけてあるベルトは2M$からの値段が付いています。このコーナーなら、友達とか兄弟にお土産になりそうなものありそうです。
田舎で高校生まで過ごし、大学が大阪で生活用品と趣味のもの(オーディオとカメラはなかなかうるさかったです)以外ショッピングなどしたことない私は、コブラの皮とかワニの皮を使ったものはすごく魅力的なお土産に見えました。旅行に行ったとき(ほとんどが、修学旅行とか遠足)は、定番のペナントか杖を買う感覚しかまだ持ち合わせていませんでした。
コブラの革製品は宝石類より安いと言っても何百M$単位です。ワニの皮のハンドバックなど良さそうなものは安くても5〜600M$です。これも買えません。2M$のベルトは、誰が見ても5日間しか持たない安物です。
15M$の値札が付いた財布がありました。白い蛇皮のがま口でした。それはユニークな形をしていました。一見大きめながま口ですが、がま口の口の金具を開けるとお札を入れておく二つ折りの財布にもなるのです。これは便利だと思いました。小銭入れとお札入れが一つで兼用できるのです。しかも蛇皮です。
すぐ買いたそうな顔すると負けです。いったん蛇皮コーナーを離れました。店内をぶらぶら一回りしました。頭はフル回転してます。
これからインドへ行くんだぜ、こんなところでお土産買ってずーっと持って歩く のかよ。 いや、ペナンは二度と泊まらない今しかここでお土産買うチャンスはない。蛇皮
のがま口札入れはユニークだ。15M$の正価なら、たぶん8M$位になるはずだ、それなら安い。日本じゃ蛇皮の財布なんか売ってない。
どうしても、ペナン土産は蛇皮の財布がピッタリのように思えてきました。 思い切って店員に声をかけました。
「この財布いくら?」
「この蛇皮のヤツ?15M$。」
ぶっきらぼうに店員答えました
「安くして!7M$なら買うよ。」
「はは、7$だって、これプラスティックじゃなく本物の蛇皮だよ!」
「じゃあ、二個買うから 、二個で15$でどう?」
われながらうまい会話になったと思いました。多分勝った。店員は次は二個で20$ならと言ってくるだろう。そうなったら、16$と言おう。で、18$迄は払ってもいい。
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