vol.115 タイ・バンコク (04)
私「どっちからバンコック来たんですか」
目のくりくりした方が答えました
「マレー半島を上がって来たんです。」
私「これからシンガポールへ行くんです、もし鉄道の情報あったら教えて下さい」
「俺らヒッチで上がってきたから鉄道のことあまりしらんなー、あんたもヒッチで行けば?時間かかるけど割合簡単だよ」
私「そうですね、面白そうですけど、その後インドへ行く予定なのであまり時間かけられないんですよ。」
「そう、おもしろいけどなー」
私「残念ですけど」
二日後、今度は私だけでバンコックを出発しました。まずの目的地は、ハージャイです。国際列車で、ペナン迄とも思ったのですが、料金が高かったことと、
毎日便があったわけではないので夜行のハージャイ行きに乗りました。
さすが南国です、夜になってもまだ蒸し暑さは残ってます。ラオスに行ったときのように、風がさわやかになっていくとかの気温の変化はありません。むしろ心なしか風は暖かくなってるような気がしました。
途中の駅の風景はバンコックを離れれば離れるだけ貧しさが増していくようです。途中の駅で夜中でも子供が物売りに来ます。服装もバンコックの貧民よりもっとぼろぼろの格好になってきます。私は出発前タイソングリートのレストランで中華料理たらふく食ってきましたし、飲み物も駅で一晩分は仕込んできました。
ですので、途中の割合大きな駅での停車中に列車降りる必要もなかったのですが、何だか物売りの声とか、駅のホームのざわざわした雰囲気に誘われて何度もベッドから降りて外へでました。まだ眠くはなかったですし。
日付は変わって次の日になりました。風も少しですがさわやかになってきたようです。物売りの数も、ホームで待つ人も極端に人数が減りました。やっと眠れそうです。ベッドの横にある扇風機、ぎしぎし音立てながら空気かき混ぜています。列車は順調に南下を続けているようです。
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