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田森くんは西へ Index page へ

vol.114 タイ・バンコク (03)

また今日から、排気ガスと騒音のタイソングリートホテルです。食い物も、ただの日本食から3.5バーツのレストランの一品料理です。夜中のトッケーのけたたましい鳴き声はなく、中華鍋を振り回すからからという音と、天井の扇風機 のぶんぶんうなる音が聞こえます。でもなんかほっとしました。ラオスの高原のさわやかな夜風も悪くはありませんでしたが。  

一週間ほどラオスに行ってる間に、青学の連中と私以外にも日本人が4人タイソングリートに泊まってました。その内の2人は次の日チェックアウトしてしまいました。残る2人は、えらく人相の悪い歯欠けの髭ずらの男と、目のクリッとした落ち着いた物腰の男でした。朝のレストランで隣り合わせになりました。

私「いつここに来られたんですか」
「あっ、私らのこと?二日ほど前、シンガポールから。」

落ち着いた物腰の男が答えました。

私「今日の朝、ノンカイから直行バスで着いたんですよ、昨日は一日中バスでしたんで頭がふらふらですわ。」
「あそー、ノンカイって何処」
私「ノンカイってのはラオスのビエンチャンの近くなんです。ラオスへ行ってたもんですから。」
「ラオス今行けるの?面倒じゃないかい。」

歯欠けの方が答えました。

私「いや、ラオスはビザ取るの簡単です。2日もあれば大丈夫です。ベトナムはダメですけども」
「へー今ラオスもOKか、で、そこ面白い」
私「バンコックに比べれば田舎も田舎、退屈しますが、のんびりするには良いかも知れません。ここでビザ切れそうになった駐在員なんか一回ラオスにでて ビザ取り直しやってますよ。洋酒無税に近いんでここよりすごく安いです。」

それに、覗きもできるしと危うく言いそうになりました。皆が皆ラオスのホテル で覗きができるとは限りません。それにこの2人さっきあったばかりですからこの手の話に乗ってくるかどうか解りません。下手すると話滑ってしまうかも知れません。このとっておきの受けそうな話は、もうちょっと経ってから話せばいいや、そう思いました。