vol.111 ラオス (33)
ビエンチャンへの帰りはスムーズでした。チェックポイントでは念のため、またシートにくるまって通り過ぎました。どういう訳か、市内へはいるときは外国人へのチェックはきつくないと言われてました。まあ、念には念を入れてと言うところでシートの下へ潜り込んだのです。
この日の宿泊はまたおなじみのドンパランバンガローでした。ここにタイのビザが取れるまで3泊したのですがドイツの旅行者のオヤジと3人部屋に泊まりました。たまたまチェックインの時この親父さんがいて、もし君らが気にしないなら部屋代3人でシェアーした方が安くなると提案してきたのです。そういう話ならモストウェルカムです。部屋はエクストラベッド入れる大きさがないので、3人目のベッドは床にマットレス引いてシーツ掛けただけのものでした。3泊ですか
ら一人一回は床のベッドで寝ました。
この頃になるとほぼ毎日何らかの形で英語喋っておりましたから、ドイツ人との会話もなかなかスムーズに行きました。彼はプロのテニスのコーチをしていて、若い頃は世界ランキングの何十位だか、にランキングされて、ウインブルドンにも行ったことがあるといってました。そのときの写真見ると、ガッチリとした体型のGIカットのおっさんが、薄手のセーターの上に小型バックを袈裟がけにしているのが写っています。
袈裟がけにしたバックがまたかっこいいのです。バック袈裟がけ、にすると普通は幼稚園児か、旧日本軍の兵隊さんになってしまいます。ラオスの3月にサマーセーター、バックの袈裟がけ、これがさまになったのは多分体格の良さと、姿勢の良さ、旅行慣れがあったと思います。これを見習いたいと常日頃思っているのですが、いまだかってバックの袈裟がけは、電気のメーター検針員のイメージ以上にいったことはありません。
月曜日の朝タイのビザ申請して、火曜日の夕方ピックアップ、水曜日タイのノンカイへ向かいました。バンコックへはその日の夜、今度は汽車でなく、夜行バスで出発しました。
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