vol.086　ラオス (08)

なににでも慣れと飽きるということはあります。３０分も覗いていると首の痛さと足のしびれに気づきます。

お隣さんもちょっと中だるみを向かえたようです。中国語らしい会話を始めました。私はこういうものは一度始めたら一気に行かなければならんとの思いこみがありましたのでこの余裕は驚きでありました。また心の中で鉛筆なめなめメモ をしました。 　

体が痛いので壁から体を離しました。あまりにもまじめに壁と一体化していたため体のあちこちがしびれています。しびれが元に戻るまで床に座ってじっとし ていました。 　

物音たててはいけませんから壁からは２メートルほど離れました。さっきは必死でしたから気がつかなかったのですが、板張りの床というのはそっ と歩こうと思えば思うだけ音が出ます。

「ぎっ」と音がすると四つん這いのまま体の動きを止めます。そしてそろそろ動き出してまた「ぎぎっ」 ストップ。 そろそろ。 「きききっ」 ストップ 自分の部屋なのに泥棒に忍び込んだ気分でした。他から見たら「ナマケモノ」の 物まねをしてるようにしか見えなかったと思います。

少し落ち着いて来ました。 そうだ中村は？