vol.076 タイ・バンコク (42)
先日同じホテルに泊まっている日本人が言ってたように、道挟んで反対側はVDホスピタルの毒々しいネオンの看板が掛かっています。
前を通り過ぎてロータリーがあるところまで歩きました。ベンチがあったのでそこに腰掛けて休みました。 さてどうしたものか、くだらねーことに一万八千円も払ってしまいました。50US$です、五十ドル。30分ほど座ってボーと夕方になって人通りが多くなったバンコックの街を見ていました。この辺りは外人観光客はほとんどいません。
おっさん連中が短パンにランニング姿でうろうろしています。トゥクトゥク (バタバタ)がエンジン音を響かせて何台も通っていきます。
よし行くぞ、Gパンの尻に付いた砂を2,3度はたいて立ち上がりました。かなり歩いてロータリーの前まで来たような気がしてたのですが、5分も歩かない内にソープランドの前に出ました。
えい、いけー。道から90度直角に回るとそのまま中に入りました。 明るい外から飛び込んだおかげで中の様子がよく見えません。入り口で少し呼吸を整えました。前にカーテンがあってそれをくぐると本当の内部のようです。
カーテンの中は待合室でした。しかもガラス張りの雛壇があって、雛壇には女の子からチョト年取ったおばさんまで10人近く座ってました。さすがに夕食前の時間ですから雛壇の中はまだ開店早々と言う雰囲気で女の子も出たり入ったりで落ち着きがありません。
マネージャーらしい男が近づいてきました。
「ファーファー、ファオファー」
タイ語で話しかけられました。柔らかい鼻声で私にはこう聞こえました。どうもタイ人に間違われたようです。
「ア、ヤー、ジャストルック!」
私は、あわてて答えました。
「オウ、アー、ユー、フロム」
マネージャーが聞いてきます。
私「ジャ、ジャパン」
マネージャー「オウ、ソウ、ユウアー、ジャパニーズ」
「メニー、ジャパニーズ、カム」
「ソーメニー、ナイスガール、ハハン?」
私「.........。」
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