vol.049　タイ・バンコク (15)

部屋に帰ってさっき聞いたことをノートに書き付けてみました。やはり旅行コ ースはマレー半島は、急行乗り継ぎのコースと、ラオスへの小旅行で決まりです。カンボジアとベトナムはどうやっても旅行できそうにもありません。 　

チェンマイとかその先のチェンライへの旅行も考えてはみましたが、同じタイの国内です。距離と日程が同じようなものなら、ラオスのビエンチャンが外国ですから面白そうです。 　

さっきの旅行者に聞きたいことを書き出して整理してみました。聞かなきゃいけないことはたくさんあります。それぞれ旅行予定の町の安宿の名前と値段、地図、ガイドブックのいいのはないか、各国のビザ関係の情報、食い物の値段はど んなものなのか、その町でポピュラーな食べ物は？ 　

机に向かってノート整理しながら、どうもうたた寝してしまったようです。ノートにヨダレの跡がつきました。頬にボールペンの跡が赤くついています。時間は、そうだ８時に下のレストランで待ち合わせでした！ 　

腕時計を見ました。８時を１０分も過ぎています。こりゃ大変です。招待しておきながら、招待側が寝坊では格好がつきません。ボールペンの跡が赤いまま下 のレストランに駆け下りました。 　

あの２人来てません。ほっとするのと同時に、すっぽかされたかとも思いまし た、逆もあり得ます。待ってたのだけども私が来ないので、どっかへ出かけてし まった。 　

いずれにせよ私はここで待つしかありません。名前聞いてませんし、部屋の番号も知りません。探す気になれば、たぶん今日は日本人は私と、あの２人の計３人しかいないはずですから、ホテルのカウンターに行けば割合簡単に名前と部屋番号はわかるでしょう。 　

しかしここはタイのバンコックです。しかもよる８時過ぎてます。面倒なことは何一つしたくありません。コーヒーでも飲みながら待つのが正解でしょう。いつものように座って待つことにしました。