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田森くんは西へ Index page へ

vol.050 タイ・バンコク (16)

 

8時も30分過ぎた頃です。

「ヤー、悪い悪い、」
そう言いながら背が高い方が階段降りてきました。

「寝過ごしちゃって、今日夜行でチェンマイから着いたばかりだからつかれちゃってて」
私「もう一人の人は?」
「寝てます、起こしても起きないのでそのままです。まあ、疲れてるんでしょうからそのままほってあります。」
私「そうですよね、今日の朝夜行で着いたばかりなら疲れますよね。」
「悪いですね、遅れちゃって。」  

ロンドンパリの兄ちゃんが注文取りに来ました。

私「焼きめしに、スープでいいですか?」
「イヤー、すみませんね。何でもいいですよ」
私「ここの案外安くて美味いですよ。」

焼きめしにスープを注文しました。

私「チェンマイで遊び三昧だったんですよね」
「そうです、ありゃ良かったです。ついてましたよ」
私「チェンマイに行く前バンコックではどこに泊まっていたんですか。」
「アトランタホテルです。あっちも悪くはないですけどここよりちょっと高いし、交通の便はこっちのホテルの方がいいです。バンコック中央駅が目の前ですし」
「ここに泊まってる連中より少し金持った奴らが泊まってますよ。ほとんど白人ばかりのすれた連中です」
私「へーそうなんですか?」

アトランタホテルがある地域へは、まだ行ったことがありません。相づち打つしかほかに喋りようがありません。

「もっと金がない奴らは、駅のむこう側の運河渡った、チャイナタウンの安宿に泊まってます。」
「そう言えば、運河渡ってチャイナタウンへ行く手前のトルコ、安いし安全だし、割に若い子いるからいいですよ、今度行ってみますか」
私「え、そそうですね。」

そんな急に言われても、モードがお遊びモードになってないとこへそんな話されても困ってしまいます。

「そこのトルコ、面白いんです。道挟んで反対側に,VD HOSPITALがあるんですよ。毒々しい色のネオンの看板が一晩中光ってます。」
私「VDホスピタルってなんですか?」
「えっ、ああ、VDというのは英語で性病のことですよ、日本じゃ泌尿器科ってところですかね。」