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【 片山くんが行く(72) 】
そこは繁華街のちょっと裏通りの道場でした。おおきく看板が「TAE−KWON−DO」となってました。その下の方に小さく「KO−BU−DO」「JUDO」書いてありました。多分道場に行くのは4時頃が一番良いだろうと思いました。ほとんどがクラスは5時半と6時くらいから2時間から3時間続くのが普通だったからです 。4時頃は生徒はまだ来てないが、スタッフはほとんど確実に来ている時間だからです。「テコンドウ」と言うからには韓国の人がやってるのではないかと想像しました。
河本「ハロー、」奥に声を掛けました。事務所から出てきた人は、想像と違って白人男性身長185cmの感じの人でした。
「ハイ、」ここで間髪を入れず私たちの訪問理由と売り込みをしなければなりません。河本は一気に説明をしました。私たちはヨーロッパ旅行中でコペンハーゲンから来た。2人とも空手が出来て教える資格も持っている。ここに仕事はないのだろうか。コペンハーゲンでは何回か空手道場で教えたけれど、それだけでは生活できないのでホテルの皿洗いで生活していた。
本当のところはコペンハーゲンでは空手道場の見学にはいったけども教えてはいませんでした。でもかまうことはありません、それらしい話は必要です。彼は少し考えてから言いました。
「私は良いとは思うけども、ボスは俺じゃないので明日もう一度来てくれるか」
河本「働けそうかな」
「いやわからない、推薦はしておくよ」
もう一押ししておく必要はあります。
私「ここのレッスン見学して良いかい?」
「ああ良いよ、30分ほどで生徒来るから」
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