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【 片山くんが行く(71) 】
ハーグは静かな街です。国際司法裁判所があったり、各国大使館がある街です。アメリカで言えばワシントンでしょうか。東京の広尾麻布近辺の雰囲気の街です。当座の宿は確保できました。
どうもコペンハーゲンのように皿洗いのアルバイトが有りそうには思えません。日本出発前から考えていたことを実行に移してみようと思いました。それは、空手の道場で教えてお金を稼ぐと言うことでした。河本は空手はまねごとは出来ますが、本格的な練習はやったこと有りません。むしろ剣道の方がプロでした。それはそれで器用な河本君です。何とか剣道と空手ミックスして教えればいけるのではないだろうかと私は考えました。
林さんとはあまり汚さない限り部屋に泊まっていて良いという許可を得ました。期間はこれも適当に3ヶ月以内くらい、食料は自分の分は自分でかって食べる、冷蔵庫はきちんと共同で使う、大まかに約束事を決めました。
二日ほどは、街の中ぶらぶらしてましたが仕事も探さなければなりません。コペンでのバイト料まだありますが世界一周にはまだまだ足りません。ハーグ到着三日目の夜林さんに相談してみました。
私「林さん、ハーグに空手道場何件くらい有りますかね。」
林「サー、有ることはあるみたいだけど、事務所に行けば電話帳有るからそれで 調べたら。」早速次の日から行動開始です。それでわかったことは、「空手」と表示してる所も有れば「テコンドウ」「武道」と表示してる所もありました。10件弱くらいの件数でしたでしょうか。
ここで一つ問題がありました。電話でアポイントをとろうとするのは良いのですが、私も、河本さえ知人でもないところへ電話して職を探すような語学力は持ち合わせておりませんでした。
宣伝出してる中で一番目だったのが「テコンドウ」の道場でした。テコンドウ等やったこと有りませんが、なに同じオリエンタルの武道には違い有りません。何とかなるのではないかと思いました。電話でアポなどとろうと思った日には多分断られます。現場へ行って頼めば、相手がどのくらいの力量があって、こちらの技術で通用するかどうかわかります。相手側だってこちら側がどのくらいの物なのか直ぐ見られるメリットもあります。2人とも、ピュアーオリエンタルですし。
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