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【 片山くんが行く(69) 】
奥から、コーヒー持って中年の日本人女性が出てきました。「いらっしゃい。遠いところ大変でしたね。」
おお、日本語だ!先ほどの親父さんと話したときは感じなかったのですが、紛れもなく日本語です。田舎に、盆休みで帰省した時の香りがしました。
「所長、ミルクと砂糖入れますか。」女性が聞きました
所長「君たちいるか?」
私「ええ、お願いします、河本もいるよな。」
河本「私も頼みます」
所長「この人たち、林君の知り合いでヨーロッパ無銭旅行中だって。」
女性「そうでしたの、大変ですね」そういわれても、大変は大変ですが、旅行ですからね。
私「はあ、まあ」
女性「じゃあまあごゆっくり。」
私「お世話になります。」うん、だいぶ東京弁のモードになれてきました。
所長「君たち東京かね。」
私「ええ、小田急沿線です。」
所長「2人とも?」
私「そうです同じ駅じゃありませんが。」ハーグで、小田急の話してるのも妙な気分です。
所長「ゆっくりしてってよ。もうそろそろ林も帰ってくると思うから、ちょっと俺の方仕事かたずけてしまうから。」
そういうと所長自分の机に向かって仕事始めました。
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