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【 片山くんが行く(51) 】
コペンハーゲンはめったやたらパーティの多いところでした。何かと言えば週末はパーティです。職場の仲間のパーティ、ご近所のパーティ、友人の友人のいとこのパーティ、何か分けがわからんものまでたくさんありました。元々私と河本は、ノンベーです。酒さえ飲めて人がわいわいやってれば楽しい方なので、週末はあちこちお呼ばれで遠征していました。私達まだ物珍しかったので、パーティ参加者の彩りには大変便利な存在でした。たまに、空手キッドになったりするわけですから下手な芸人よりもてたように思います。
特に私はおばさん連中にもてました。私の趣味はふけ専ではありませんでしたが、無視されるよりはましでありました。河本は、割と年相応かなという感じでありました。
北欧の人は15,6才から20才くらいまでは大変スタイルも良いしスリムだしなかなかよいのですが、二十歳も過ぎて中頃になってくると急にその体積が増え始め、おばさんという人種に変身します。これが東南アジアなら、30才過ぎても十分スリムで熟した感じもあるのですが場合によると、50過ぎてもまだという人も多いようです。ここ北欧は、例外もたくさんいるにはいますが、東南アジアとは一桁例外が少ないように思います。
私はこの頃、角刈りでしたのでそれも珍しかったのかも知れません。角刈りは、散髪したては良いのですが、ちょっと髪が伸びてくるとただの無精なぼさぼさ頭になってしまいます。ちょうどコペンに到着して一ヶ月にもならないときに散髪屋に行ってみました。オーレ君の家に居候したかしないかくらいの時だったように思います。料金は、当時の日本円にして¥800円くらいだったように記憶してます。
散髪屋は日本のように中年の経営者に若いアシスタントが数人と言う風なところは少なく、おじさん一人でやってるような床屋がほとんどでした。そして決まって短髪のカットは苦手でした。ほとんど虎刈り状況にされてしまいました。それもそのはずでほとんどの人は長髪でしたから、年に数えるほどしか、髪を短くするお客などいなかったでしょう。3回ほど散髪してそれからは髪を長くすることにしました。この頃はやっていたビートルズとか、ヒッピーも髪が長かった訳ですので。
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