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【 片山くんが行く(44) 】
次の日、職場でオーレと話をしました。気のいい男なのですが、相変わらず煮え切りません。ですが、1ヶ月近くただで寝泊まりさせてくれたのは感謝せねばなりません。彼ら新しい居候は後10日は滞在しそうです。私達ここ2,3日はイブ君ちでの滞在が許されたわけですから気分的にはずいぶん余裕がありました。
しかも、どうも飯付。はっきりと家族と同じように、飯も食べていいかとは聞いてませんし聞き難いことなのですが、雰囲気ではそうです。少し彼の家に居候してから後はそのとき考えることにしました。
ホテルで働いている日本人にも昨日の出来事はおもしろおかしく聞かせておきました。そして最後に必ず、もし泊まるとこなかったら2,3日転がり込んでもいいかと付け加えておきました。皆一応はOKを出してくれました。ちゃんとした部屋のアパートを借りて生活することも考えないでもなかったのですが、今お金が貯まりだしたのは居候生活を続けいるからです。まず働くところのあるうちに旅行費用を貯めなければなりません。生活楽しむのはその後です。
ここ一ヶ月ほどがんばれば当座数ヶ月の旅行費用は貯まりそうです。生活をするのはその後で十分です。今は私達は旅行者なのですから。仕事終わってイブの家へ帰りました。普通は、駅前でいっぱいビール飲んでから町をぶらぶらして8時、9時帰宅、次の日が早番ならすぐ寝て、遅番ならもう一度町に出かけるか河本か、オーレが帰っていればダベルそんな一日でしたが、今日こそ早めに帰らねばなりません。まだイブの親父にも会ってないし、晩飯今日何時なのか朝聞くのを忘れていました。まだ学生のニルスがいるわけですから、6時か、7時遅くとも8時には晩飯でしょう。
家に着くと、イブの親父はもう夜勤に出かけた後でした。今週はたまたま夜勤のシフトだそうで、明日は休みだから夕方あえると思うと言うことでした。実は今日の朝も朝5時くらいには家に帰っていたのだけども、軽く食事して寝たあとなので、私達が朝飯くって出かける7時半くらいには会えなかったのです。
イブ君は今日は遅番なので、晩御飯は食べないそうです、ニルスと母、私達で食事が始まりました。ここへ連れてきてくれた張本人抜きで、その弟と母と昔からの親戚のように食卓囲むのもおかしな気分でした。遠慮しなけりゃいけないような、別にそんなの気にもする必要のない様な。でも先方にはなんの気づまりもないようでした。
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