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【 片山くんが行く(40) 】
河本「こいつら泊めるのやめてくれよ、物盗む様なのとは一緒に泊まれないよ」
オーレ「うーん。」
オーレ君考え込んでしまいました。不法占拠の場所の上に居候同士のもめ事。オーレには責任無いと言えば責任はありません。 私らも、ただで泊まっていて文句もない物ですが、ここ追い出されたらやはり困ります。一応は仕事有るので前のように路頭には迷いませんが、宿代を毎日払っていくのも難儀な話です。しかも悪いのは私らではなく相手です。
金髪2人ずれも、デンマーク語でなにやらオーレ君に主張しています。それに対しても
オーレ君「うーん?」
堂々巡りです。
河本「ゆー、どんと、すてい、ひあ。びこーず、ゆーあー、すいーふ」オーレ君を飛び越えて河本が話し始めました。
B「あい、とーるど、ゆう。いっつ、みすあんだーすたんでぃんぐ、XXX,YYY,ZZZ。」
喋ってることが早すぎて聞き取れません。英語の口げんかになるとどうしても押され気味になります。
B「ゆー、 きゃんと、あんだーすたんど、いんぐりっしゅ、そー.....。」
そっちで来たか。言葉がしゃべれる奴が、しゃべれないのを説得するのに一番簡単な方法がこれです。事実で争うのではなく、言葉の理解が足らなかったからこうなった。これで押し通せばそれなりの結論になっていくのです。
この後ヨーロッパの各国でトラブルになると何回も相手に使われました。英語を含めて語学が上達しない私たちも悪いには悪いのですが、頭に来る話ではあります。
河本「ぷろぶれむ、いず、のっと、らんぐいっじ。ぷろぶれむ、いず、ゆう、あ ー、すいーふ」
河本も言うじゃん。
B「ういー、あー、のっと、すいーふ。ゆー、どうー、のっと、あんだーすたんど、いんぽーたんと、ぽいんと」
2人組絶対自分の非を認めたくないようです。
河本「オーレよ、警察呼んでいいか?このまま話していても結論は出ないし。」
ポリースの言葉が出ると、オーレ君即座に反応します。
オーレ「そりゃ絶対駄目、第一皆ここに居れなくなる。俺も警察に行かなければならなくなるし。」
さっきからずーと私たち同じことを繰り返しているようです。
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