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【 片山くんが行く(79) 】
一般的にオランダの人はでかいです。日本人より二周り三周りはでかいです。でかければそれなりに力もあります。マラソンのように体の大きさはそうハンデイにならないスポーツもありますが、武道はそうではありません。
武道で体と精神を鍛えれば、その人の使用前と使用後は格段の差がでてきます。武道で鍛錬したからだの小さな人と、うすらでかい格闘技の素人が戦ったら外見の比較より逆の結果がでることあります。
武道の心得ある人でも、その才能と鍛錬の程度によっては、外見通りに格闘技素人の大男が勝つことだって大いにあり得ます。
常に言えることは、武道で鍛えたから必ず体の大きさのハンディは跳ね返せるということではありません。ハンディがありながらよく戦ったということしか言えません。その結果、勝つこともあれば、負けることもある訳です。
ここで体格が二周り勝った相手が、同じほど武道の鍛錬をしたとしたら、これは通常では体格のハンディのある方が負けます。体格のハンディのある方が勝つときは、よほど天才的な武道の才能の持ち主か、地獄のような何倍もの鍛錬が成功したときのみです。
だいたい体格が二周りも大きい身長180CM以上の男が、力一杯げんこつで板をごつんとやれば、かなりの板でも割れます。190CMの男が同じようにやればもっと簡単に割れるでしょう。
私などスピードとタイミングを合わせないと、力任せではそれなりの厚さの板は割れません。逆に型がピッタリ決まったときにぴっしと板は割れてくれます。これがまた格好良いし強く見えるのです。
大げさでなく体のでかい生徒の尻の位置は私の胸くらいの場所にあることもありました。普通に突き蹴りしてたのでは相手の体に届きません。それでも私は先生ですし相手は生徒です。教えねばなりません。
オランダ人とて基本的な性格は日本人とは変わりはありません。引っ込み思案のヤツもいれば、常に仕切りたがってるヤツもいます。リーダー的に動くヤツもいれば、一匹狼的な動きばかりしてるのもいます。それらの中でも特に素直でないヤツこれは常に注意を払わねばなりませんでした。
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