謎の外国人と話をする
「日本の人珍しいですね。」
だれだだれだ、どこの人だ!
「ここ座って良いですか?」
「どうぞ、どうぞ」
そういうしかありませんでした。
「日本の若い人珍しいですね、旅行ですか?」
どう答えたら、気の利いた答えになるのでしょう。
「ええまあ、そのようなものです。」
「私は、ハーマン、ウオムシュルと言います。日本にいたこともあります。」
「ああそれで日本語がうまいんですね。」
我ながら陳腐な受け答えだと思ったのですが、他に言うことありません。
「一緒に旅行してるのですか。」
彼は河本に聞きました。
「ええそうです。」
ぶっきらぼうに河本答えました。
何の心の準備無いところに日本語で突然話しかけられても、ちょっとやはり一歩引いてしまいます。
「最初中国の人かと思ったのですが、中国の人飲みには来ませんもんね。」
そういわれればそうです。ハーグにいるアジア系はほとんどが中国系の人達でした。それに少しの韓国系、(オランダにある武道の道場はテコンドー系がほとんどでした。)。バーとかスタンドで中国人の姿見たことありませんでした。
旅行に来る中国系の人はこの頃皆無に等しかったです。
「韓国の人か日本人か、どちらかだろうと思ったのですが、あなた方の話してる会話どうも日本語らしいので、話しかけました。」
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