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トラベルメイト片山くんが行く

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片山くんが行く vol.87

 

ヌンチャクレッスンがはじまる

 ヌンチャクを教えるにあたって一つだけ問題がありました。それは河本でした。彼は剣道はプロではありましたし、私と一緒のアトラクションで、日本刀対ヌンチャクの戦いもやってましたから全く素人というわけではありませんでしたが、ヌンチャク教えるとなるとこれは話が違ってきます。

 日本へヌンチャク注文した日から特訓です。一番基本の小手返しから初めて袈裟返し、十字返し、不動返し、まあ初心者教えるにはこのくらいでもと言う水準まで毎日練習です。彼もたいした物で一週間過ぎた頃には、演武だけならなかなかの水準まで到達しました。

 さて、練習の開始です。日頃あまり真面目でない生徒までもが練習時間の20分前には道場に来て待っています。最初の授業は大サービスの河本が剣道、私がヌンチャクの異種格闘技アトラクションです。金を別途取る催し物会場でのアトラクションなら、河本は日本刀ですが、今回は練習開始のサービス版です。木刀での演武をやりました。

 それでも音は派手なのが出ます。皆おとなしくくいいるように見つめています。気合いも最初はブルースリーのようなのをやろうと思ったのですが、どうもああいう派手派手な気合いは実際は下っ腹には力が貯まりません。地味な自然と漏れる気合いで演武を続けました。

 おおむね満足してくれたようでした。次の練習日から、20分ほど時間を取って教え始めました。今回は、突き蹴りの型の練習ではなく、実際の武器を持って振り回す訓練です。同じ基礎でも根気はいりません。ちょっと手抜きしたり自分の実力以上のスピードで練習するとてきめんに痛い目に遭います。自分の実力が痛さとなってフィードバックするので、練習の大切さは皆直ぐ納得したようです。

 始めて数回は練習中「アウチ、アチャッ」「イテテ(これは河本)」の連発でした。指鋏む、腕とか足を打ってしまったり、なかなか思うようには操れません。最初の頃は映画での「ブルースリー」のヌンチャクのスピードを私は期待されていたようですが実際生徒も自分で始めてみると、あれはフイルムの早回しをやってるのだと言うことが理解できたようです。

 

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