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「トラベルメイト98」
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【 旅行予約の時の言葉の意味(2) 】
逆に、ライターとか作家が、がんがん自分の意見とか体験を反映させたものもあります。読者はこのくらい知ってるべきだし、実際このくらいの常識から下を書くとしたら失礼に当たる、読者ってこれくらいのレベルはあるのだから理解してください。そのくせ、実際の現場とか、旅行のハードウエアーの部分は本当には詳しくない。(ちょっと見には詳しそうに見えますけど)
田中康夫(”やすお”がこうだったか自信がありません。航空会社とよく喧嘩してる人です)、下川祐治(12万円で世界を歩く、の人)等がそうです。自慢する訳じゃあありませんが、私達が格安航空券を手配始めたのが71,2年くらい、彼らはそれを何年か後に買って旅行に出かけたわけですから、旅行の基本部分の理解の度合いは全然違います。月とすっぽんなどとは言いません、バルタン星とスッポンくらいの違いはあります。
ついでながら言えば、沢木耕太郎なども笑っちゃいます。本の帯にこう書いてあります。「...この旅は、インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗り合いバスをのりついで行ってやろうと言う酔狂な思いつきが発端でした。....」(筆者談)
彼の出発した1973年頃は、ヨーロッパの皿洗いアルバイト神話は広く学生の間で知れ渡り、酔狂な学生の間では旅行がブームにさえなっていました。
インド/ヨーロッパ間とかその逆は、不定期のマジックバスと言うのが運行しており、個人のワーゲンのバンなどもヨーロッパからどんどん入って来てた頃です。海外旅行研究会ではもう、中近東経由のインドへのバスルートは周知の事実であり、デリー/カブールとかデリー/イスタンブールの料金の看板を写した写真が機関誌にはもう載ってた様に思います。もちろん彼が旅行したような、ヨーロッパからのバスではないローカルなバスの情報もどこからどこがいくらで 、インド.パキスタンのボーダーの女の係り員、あくどく賄賂を取る等の情報も入ってきてました。
もちろん彼の本の題名の「深夜特急」の種本になったと思われる「ミッドナイト、エクスプレス」(題名だけの種本です)を書いた、ビリー、ヘイズがトルコの刑務所で服役している 情報も、名前まではさすがに解らなかったですが、えらくもめてると言う噂はヨーロッパからインドのカルカッタ間での外人が泊まる安宿でのうわさ話にはなってました。
だからもう、中近東のバスの旅など酔狂でもなんでもなかったです。格安航空券の”お客さん”としての彼なら、まだ十分酔狂ではあり得たとは思います。
ログハウスを語るのに、ログハウスのはしりの頃購入したお客さんの話と、はしりのブームを作った業者、ログビルダーの話と、文学的な才能があるなしは別としてどちらが実用的な話が出来ると思います?お客さんの話は所詮外部のお話です。しかも、10件20件のログハウスを建てた業者は普通でしょうが、10件20件購入したお客さんはたぶんいません。
ですからこれから始める、言葉の話は、ちょっと取っつきにくいかも知れませんが、割合読んでみると理解しやすいと思います。
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