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トラベルメイトトラベルメイト98

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「トラベルメイト98」
  1. 【 旅行実践編−航空券の種類(2) 】


  2.  格安航空券(現在では割引航空券と言う呼び方より格安航空券の方が市民権を得ているのでこっちを使います)は一番最初は、ある特定のグループに割引をした航空券を販売したのが最初です。

     例えば学生に特定の航空会社が他社へは乗れないことを条件に普通運賃の航空券を安く出したりしました。日本では六十年代後半から七十年代前半にかけてのことです。でもそのころ、ヨーロッパとかアメリカでは格安航空券はかなりでまわり、一般に市民権を得つつあったのです。

     普通運賃の物を安く出すにはそれなりの手続きをしなければなりません。全く同じ区別が付かない航空券をお客さんに渡すわけには行かないからです。普通航空券と格安航空券が全く同じ物であったなら、当然旅行者は考えます、「一応エジプト航空で安くして貰ったのだからこの航空会社でしかのれないと言われたけど、エジプト航空は四日後しか便がない、明日はタイ航空が飛んでるし席が取れるからこっちに変更してしまえついでにカイロじゃなくロンドン直行にルートも変えてしまえ、最終目的地はロンドンだから。」でもこれではエジプト航空は大損です。普通運賃分を貰ってないのに、タイ航空で旅行者が飛んだ分は普通運賃をタイ航空に払わねばならないからです。

     本当の最初のころの格安航空券はこのあたりが曖昧なまま売っていた部分もあってかなりトラブッたこともあるようです。学生割引の航空券等は、航空券の料金の欄は普通運賃のまま記載され、はんこが一つ航空券の上にべたっと押してあることもありました。

     「STUDENT ONLY」とだけあるわけですから、学生向けに安くしてるかなとは想像できますが、その他の条件をどうすればいいか何も指定してないわけです。その後、格安航空券には具体的にできないことをはんこで追加して航空券に押すようになりました。

     NOT ENDORSEーーノットエンドース、航空会社の変更不可
     NOT RERUTABLEーーノットリルータブル、航路の区間変更不可
     NOT REFOUNDABLEーーノットリファウンダブル、払い戻し不可


     この三つが一番多く使われるフレーズです。対お客さんとはこれで良かったのですが困った問題が一つ起きました。IATAとの問題です。

     七十年代初期の大昔には個人用の割引運賃などルールにありませんでしたから、普通運賃の航空券に普通運賃の料金が記載されていながら、なお、ノットエンドース、ノットリファウンド、ノットリルータブル、等と言うことはあり得ないことなのです。普通運賃の航空券のルールは、すべてさっきの三条件からノットをとった物なのです。

     つまり
     「エンドウサブル」−−航空会社の変更可能
     「リファウンダブル」−−払い戻し可能
     「リルータブル」−−−経由地変更可能


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