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「トラベルメイト98」
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【 旅行実践編ー航空券の種類(1) 】
航空券に関しては詳しく正確に書くと本一冊あっても書ききれないほどの量があります。まして詳しく書いたからと行って理解しやすいとは限りません。ですから重要なところを抜き出して概略を述べるにとどめておきます。
航空券には大まかに分けて二つの種類があります。
「普通運賃」のものと「特別運賃」の物と。
これらはIATAと言う機関で決められたルールに則って条件とか料金が決まっています。本来はこの二種類しか航空券はありません。
ならばIATAに参加してない航空会社は好き勝手にしてるかというとそうでもなく、基本的にはIATAのルールに則った航空券を売らざるをえません。理由は簡単、国内の航空券と違い国際の航空券は最低でも二国間の間を結びますから片方の国の航空会社がIATAに参加してなくとももう一方がIATAに参加していれば、IATAのルールを受け入れなければならないからです。
普通運賃の物はクラスが三つに分かれています。ファーストクラス(F)(P)ビジネスクラス(C)(J)エコノミークラス(Y)、この中でエコノミークラスだけは、目的地までにストップオーバー(途中下車)して良い料金と(Y)、直行しかできない料金(Y2)に分かれます。後で述べる特別運賃の航空券と違い出発日による料金の違いはありません。(業界用語でシーズナリティと言います。)
例えば東京デリー間で考えてみましょう。普通運賃のエコノミーで361,900円になります。(エコノミーの直行便で293,200円になります。)この運賃は定められた許容範囲の中であれば少しくらい回り道しても良いですから、例えば東京・香港・バンコック・デリーと寄り道しても料金は同じです。使える航空会社も東京香港間を日本航空・香港バンコック間をキャセイ航空・バンコックデリー間をタイ航空と席さえ取れれば、その区間を飛んでいる航空会社はほとんど利用可能です。(その区間飛んでいても営業権のない航空会社もありますから百%利用可能ではありません)
普通運賃の場合ファーストクラスでも、ビジネスクラスでもこの様などの航空会社でも利用可能で、大幅に回り道しない限り同じ料金という条件は同じです。そして普通運賃の航空券はオープンチケットです。搭乗予定の便と日時は席が空いていればいつでも何回でも無料で変更可能です。使わなかった区間の航空券は、発券したところに持っていけばその分スグと言うわけではありませんが返金はしてくれます。
普通運賃はオールマイティカードです。何でも有りの便利な航空券です。航空会社によっては現地到着後ホテルまでのリムジンサービス付きの所もあります。こんな良い航空券なのに大きな欠点が一つあります、値段が非常に高いのです。六十年代は個人旅行するには普通運賃しかありませんでしたから仕方がありませんが、七十年代からは割引運賃(いわゆる格安航空券)を利用することが一般的になってきました。
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