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63. 【　旅行実践編−出発までに（２）　】


　旅行それ自体が目的の人は、初心者の頃は何故旅をするのかとか、目的地の文化歴史などを調べていく必要は全然ありません。例えばヨーロッパに行くことにしてたまたま安い飛行機がパリ行きだとします。フランスが目的地になったことはあなたの中で、旅行技術の必然はありますが（安くて予約が取れたと言う理由）、目的地自体への興味ではありません。そんな状態の所にフランスの歴史文化とか、フランス語、フランス料理を付け焼き刃で調べたとしても血にも肉にもなりません。それよりも、もっと重要な海外旅行に共通な旅の技術を覚えていく方が正解です。

　目的地へ、特別な目的で行く旅行の場合はそれに関しての歴史文化などの資料をディープに調べ覚えて出発するのは当然のことでしょう。此のケースの場合でも、初心者の頃ならば最低３割出来たら５割くらい精力と時間を旅の技術に使ってください。結局興味がなくとも必ず必要なものですから、技術に卓越しますと旅がスムーズに手早くできる様なり現地での目的にさける時間に余裕が出来てくるようになります。

　逆に、旅行それ自体が目的の人は、旅の技術の習得が目的化して現地到着後のことにはあまり興味がもてなくなったりします。これも旅の楽しみ方の一つではありますが、一円でも安く航空券を買ったり、ＦＴＰのマイル数を貯めるだけが楽しみになったり、どれだけたくさんの旅行会社に知り合いがいるか、航空会社にいかにコネがあるかの競争になると、ちょっとちょっとと言う感じがします。

　パッケージに参加なさる方は、今まで説明した旅のパーツの項とか、旅行商品の買い方の所を読み返してください。そうは捨てたもんじゃないですし、過大な期待を持っても払った料金それなりのものであることが解っていただけると思います。

　個人で航空券だけを購入して出発する予定の人とか、個人旅行の手配を旅行会社に頼みたい人は次から始める航空券講座をしっかり呼んでください。航空券をまず最初に取り上げたのは、旅のパーツの中で一番重要な役割のものだからです。

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