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「トラベルメイト98」
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【 旅行会社(6) 】
さて、旅行会社(4)からの続きです。(5)は年末旅行会社がばたばたぶっ飛んだことのコメントですので番外編です。
「皆と一緒でよい旅行が出来るに違いないし、そうしたい」と思っている初心者の人たちは、旅行会社にどんなイメージを持っているのでしょう。たぶん「高くはないお金を払うのだしサービス業なんだから良い旅をしたい私たちをサポートしてほしいし、不愉快なことが旅行中起こらないようにちゃんと手配してほしい。」こんなところでしょうか。
海外旅行自体のイメージもかなりよい部類に入ります。ほんの10数年前までは贅沢なものの中に入っていましたし、TVドラマなどでもエリートサラリーマンの登場するドラマのエンディングは決まってニューヨークとかパリへの栄転で終わっていました。(実際は駐在と旅行はかなりかけ離れたものなのですが、初心者にとってのイメージは同じ部類に入っています。)
今はさすがに単純に、海外旅行→贅沢品→高級品→「高級品を利用できる私は他の人よりひと味違う存在」という図式は出来ませんがイメージの世界ではまだこういう部分を引きずっています。何十回か海外旅行を体験したベテランになると現実の世界は身にしみて解るのでそうは思いませんが、初心者の空想の世界ではまだまだ空気のように背中に張り付いているイメージです。
高級品を購入するのですからそれなりの扱いをしてほしいと、ほとんどの人が思います。格安航空券であっても最低でも5万円前後通常10万円前後が必要です。ちょっと見にはまずまずの価格の商品です。少なくとも、綿入れちゃんちゃんこにジャージ上下素足にサンダルで行く近所のコンビニの商品とは違います。どちらかといえばデパートの外商のカウンターで、他の売場よりちょっと感じのいいネーチャンが応対してくれる商品のイメージに近いものがあります。
でも実際は、50万円くらいから上のパッケージを購入しない限り慇懃な応対はしてくれません。実際の応対は、最近郊外によくあるディスカウントストアのレジに近いものがあるでしょう。希には、お客様相談のカウンターがあって商品購入の相談にのってくれることがあるかもしれませんが、通常はカウンターがあったとしても閑散として係員もお客さんもいない状態がぴったり当たっています。(最近では旅行申し込みのカウンターに付随して旅行の資料とか旅行したお客さんの体験記などを読めるようなコーナーを作っているところもありますが、自分の行く予定の目的地と季節、予算がぴったり合っている場合以外はなかなか参考にしずらいものです。)
このギャップが双方にとって大変なことでもあるのです。片方は慇懃な応対の高級商品をイメージし、片方はDIYショップの買い物かごに放り込まれたセルフサービスの商品のレジうちをするだけですので。
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