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「トラベルメイト98」
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【 旅行会社(5) 】
一週間ほど留守にしてました。不景気とはいえ年末でちょっと忙しかったものですから、今日からまた復帰します。
ここ年末になって20日〜25日にかけて何件かばたばた旅行会社がぶっ飛びました。威張るわけではありませんが予言してた通りになってきてます。昔は空港まで来て初めて自分の使っている旅行会社がつぶれたと解るケースなどがよくあったのですが、最近は一応業務を続けることが困難で云々のお手紙が前もって届くことが多いようです。まあそれが届いたからと言ってどうにもならんですけども。
つぶれそうな会社の見分け方を教えてくれと言う相談を受けることもありますが、こればかりはよその会社のことはよくわかりません。そこの会社に勤めている人が友人だったりしたとき以外は外部の噂だけではどうも判断し切れません。噂が流れることはあまり言い兆候とはいえませんが、かといって本当にそうなのかは断定できないのです。
山一証券とか拓銀でもつぶれる時代です。先のことはよくわからないわけです。相談を受けたときのアドバイスらしいことを箇条書きにしておきます。
(1)ベテランの社員がごそっといなくなる。(ただこれも、旅行業界自体が
そうそう給料が良い業界ではありませんから人の動きは激しいのです。
儲かりすぎて忙しいのに、ペイはよくないので他社にという可能性も
あります)
(2)実際その会社に行くと雰囲気が昔と妙に違い、殺伐としている。
(3)旅行費用の集金がいやに早くなる。(通常は申し込み時に前金2〜3万
円、残額はだいたい出発の一ヶ月前。10人以上の団体で申し込むとき
は、もう少し残額集金が早くなるときもあります。)
二、三ヶ月前から全額の請求が来る。(特殊な地域とか、ピークシーズ
ンは全額集金が早まることもあります)
(4)他社と比較したとき、かなりよい条件ですぐOKが来る。いよいよと言
うときは実際にOKがとれていなくとも、集金する方が先になってきま
す。(これも一概に判断しかねることではあります。たまたまその目的
地と特定の航空会社に強くて、よい条件がとれていることもあり得ます
し、コストをぎりぎり切りつめて素早い回答と安い料金をモットーにし
てるとこかもしれませんし。まあ本物のあかんとこは、明るい活気がな
いですね)
以上思いつくままに書きましたが、見分け方の確実な決定打はありません。何回も旅行会社を利用して比較検討する物差しを作るしかありません。初心者にはきつい話ですが、「うまい話には、初心者の頃は絶対当たらない」という全く持って当たり前のことを肝に銘じてください。年末にあまり明るい話ではないですね。来年は明るく行きましょう。
*** 注 ***
この原稿は、去年の12/30に書いたものです。97年年末は、数社の旅行会社が続けてつぶれました。
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